脳梗塞の後遺症で手足が硬くなるのはなぜ?ご家族が知っておきたい身体のケアとは
「手足が以前より硬くなった気がする」 「腕や指が曲がったまま伸ばしにくい」 「足が突っ張って歩きにくそう」 「着替えや身体を拭くときに動かしにく い」 このようなお悩みはありませんか? 脳梗塞の後遺症では、手足の動かしにくさだけでなく、筋肉がつっぱったり、関節が動かしにくくなったりすることがあります。 今回は、手足が硬くなる主な理由と、ご家族が気をつけたい身体のケアについてお話しします。 1.脳梗塞の後遺症で筋肉がつっぱることがある 脳梗塞によって脳の一部が損傷すると、脳から手足へ伝わる運動の指令に影響が出ることがあります。 その結果、筋肉に力が入りすぎたり、手足を動かそうとしたときに強くつっぱったりすることがあります。 このような状態の一つに「痙縮(けいしゅく)」があります。 痙縮があると、腕が曲がったまま伸ばしにくい、手の指が開きにくい、足が突っ張って歩きにくい、といった困りごとにつながることがあります。 ただし、手足が硬くなる原因は痙縮だけではありません。 関節の動きが少なくなることや、筋肉・関節周囲の状態が変化することも関係します。 2.身体を動かす機会が減ると、関節も動かしにくくなる 退院後、ベッドや車椅子で過ごす時間が長くなると、身体を動かす機会が少なくなることがあります。 関節を動かす機会が減ると、関節の動く範囲が狭くなり、着替えや移乗などの日常生活の動作が難しくなる場合があります。 そのため、ご本人の身体の状態に合わせて、無理のない姿勢の調整や、医師・理学療法士などの指導に基づく運動を続けることが大切です。 3.ご家族が気をつけたい3つのポイント ① 手足を無理に引っ張らない 硬くなった手足を、力まかせに伸ばそうとするのは避けましょう。 痛みが出たり、身体に負担がかかったりすることがあります。動かし方が分からない場合は、リハビリの担当者などに相談してください。 ② 同じ姿勢が長く続かないようにする 長時間同じ姿勢で過ごす場合は、身体への負担や皮膚の状態にも注意が必要です。 安全に配慮しながら姿勢を調整し、必要に応じて介護職や医療職に相談しましょう。 ③ いつもと違う変化を見逃さない 急に手足が動かしにくくなった、今までにない強い痛みが出た、腫れや発熱があるなどの場合は、早めに医療機関...